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2024/02/16

川崎近海汽船株式会社様向け13,500載貨重量トン型ツインデッカー貨物船(HI-MAX-WIDE-ECO)3隻シリーズ完工のお知らせ

 1月25日、川崎近海汽船(株)様向けの13,500載貨重量トン型ツインデッカー貨物船「ETERNAL RAJANG」を引渡しました。
 本船は、「HI-MAX-WIDE-ECO」と呼ばれる当社近海船の最新鋭船で、昨年3月引渡しの「TROPICAL ORCHID」、同7月引渡しの「LUINA SMILE」に続き、川崎近海汽船(株)様がご計画される3隻シリーズの3隻目です。傭船社様のフリートに連なり、地球環境に優しい高い環境性能を発揮して、近海船エリアのアジア各国向けの鋼材製品の輸出や、同エリアからの主力貨物であるバイオマス燃料の輸入への貢献が期待されています。

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【HI-MAX-WIDE-ECOの特徴】

・本船の開発経緯
 当社は、これまで総トン数10,000t未満の近海船を数多く建造してきました。2014年~2023年にかけて建造した14,000載貨重量トン型の「HI-MAX-ECO」シリーズでは、業界に先駆けて小口径電子制御式主機を採用の結果、EEDIフェーズ3を前倒し達成し、機械式主機搭載の「HI-MAX」と合わせて、シリーズ合計61隻を建造しました。
 損傷時復元性の国際基準強化により、「HI-MAX/HI-MAX-ECO」シリーズが新たに建造出来なくなったことを受けて、船幅を拡大し、バイオマス燃料の積載量を増やした現在の主力船型「HI-MAX-WIDE」を新たに開発しました。機械式主機搭載「HI-MAX-WIDE」は、2021年7月に、電子制御式主機搭載「HI-MAX-WIDE-ECO」は、2023年3月にそれぞれ1番船が竣工し、現在の当社近海貨物船の主力船型として、オペレータ様、船主様より高い評価を頂いています。
・貨物艙と荷役性
 本船は2つの貨物艙を有し、二層甲板方式を採用することにより、多種多様な貨物の積み合わせを可能としています。貨物艙内には、ホールドヒーター及び除湿機を設置し、南洋地域での湿気対策を施しています。又、36t級ツインクレーンを船体中央部に配置し、自船による様々な港湾荷役に対応する他、最大70tクラスの貨物の荷役も可能です。
・高い環境性能
 本船は、当社の最新鋭ツインデッカー貨物船で、CFD(※1)を用いた船型開発により船体抵抗を低減、燃費性能に優れた最新型電子制御式主機を搭載する等、高い環境性能を有しています。国際的な環境規制であるEEDI(※2)規制では、2025年以降に適用されるフェーズ3を前倒しで達成し、更に、EEDIフェーズ3比で、約10%のCO2削減を実現しています。
(※1)Computational Fluid Dynamics「数値流体力学」
(※2)Energy Efficiency Design Index「エネルギー効率設計指標」

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